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【済】2.2|埋設管に注意

仕組みと用語

重要事項説明書には、「飲用水・ガス・電気の供給施設及び排水施設の整備状況」という記載欄があります。

この欄からは、取引する不動産のライフラインについての整備状況が記載されており、取引時点での状況を把握することが出来ます。

水道管

水道水を供給する配管で、本管を排水管と言い、本管から引き込む枝管を給水管といいます。

下水道管

雨水や汚水を地下水路などに集め、公共用水域へ排出するための配管で、地域によって処理方法が「分流式」と「合流式」に分かれます。


【分流式】
汚水と雨水を別の水路で集め浄化処理して放流する方式

【合流式】

汚水と雨水を同じ水路で集め浄化処理して放流する方式

ガス管

都市ガスを供給する目的で敷設された配管で、配管名称が次のように細分化されています。

【本管】通路と並行に埋設されているガス管で、一般に口径が100ミリ以上のもの。

【支管】道路と並行に埋設されているガス管のうち、一般に口径80ミリ以下のもの。

【供給管】本支管から分岐して各敷地に引き込まれている配管。

【内管】使用者の敷地境界線からガス栓まで。

外形から見えない「埋設管」の詳細は必ずチェック!

重要事項説明書を読み解く上で、留意点は2つあります。

本管(引込管)の位置

上下水道管やガスの埋設管は、本管が道路内に埋設されていますが、農地や駐車場など建物の敷地として利用されていない土地では、敷地の前面道路まで本管が届いていない場合があります。また、既存建物がある敷地でも、南北の二方道路等の場合は、敷地の南側には本管が届いていても、北側には届いていないこともあります。
また、本管から引き込んだ枝管が他人の敷地内を通っている場合には、トラブルになる可能性があります。

埋設管の口径

配管には口径があり、その太さによって供給量はおのずと決まってくるため、新たに建物を建て替えたりすることで使用量が大幅に増加する場合には、既存の本管から引き込みが出来ず、大掛かりな配管工事が必要になり、結果として整備負担金や手数料が必要になることもあります。